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DHLエクスプレスが米主要空港で移動式充電カート導入へ

DHLエクスプレスは10月から、米カリフォルニア州のサンディエゴ国際空港で移動式充電カート“AmpCart”を初導入する。米国空港での移動式充電カート導入はDHLが初となる。

9月26日にラスベガスで開催された国際地上支援機エキスポで発表されたもので、移動式充電カートにより空港で使用される電気式地上支援装置(eGSE)に電力を供給し、現在の空港インフラでは満たせない充電需要に対応する。

AmpCartはJBTエアロテックによって設計され、 2 本の出力充電ケーブルを備えた4 ~ 6台の充電器が含まれており、計8~12個の充電コネクタが設置されている。単一グリッド電源から複数の充電ステーションを利用できるようにすることで、空港での電気機器の運用効率を最適化する。 また、停電時には地上設備を継続作業させるバックアップシステムとしての活用も可能になる。


DHLはAmpCartを導入することで、年間約 800 トンのCO2排出量を節約する

DHLは、Kローダー(コンテナローダー)、トーイング・トラクター、ベルトローダー、荷物タグ、地上動力設備(GPU)などの燃料駆動の地上支援機(GSE)をeGSEに置き換える予定で、これらはすべて移動式充電カートによって充電される。

AmpCartはサンディエゴ国際空港に導入された後、 ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)、ロサンゼルス国際空港(LAX)、サンフランシスコ国際空港(SFO)の米主要3空港にも導入される予定。

DHL エクスプレス U.S.のグレッグ・ヒューイットCEOは、「モバイル充電技術は、CO2排出量を削減し、今後数年間で野心的な持続可能性目標を達成するという当社の取り組みにおける重要な一歩」としている。

GSE業界でも脱炭素化の流れが加速している中で、DHLは今回の取り組みに1000万ドルを投じ、CO2排出量を年間約800トン削減する計画だ。